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ベースアップ評価料の分配シミュレーション【2026年版】3パターンで比較

⏱️ 約8分

「ベースアップ評価料の年間見込収入は計算できたけど、スタッフにどう配分すればいいかわからない」「パートと常勤で差をつけていいのか」——そんな悩みをお持ちのクリニック経営者・事務長の方へ。

この記事では、ベースアップ評価料の分配パターンを3つ提示し、実際のクリニックを想定したシミュレーションで比較します。分配方法に正解はありませんが、スタッフの納得感運用のしやすさを両立させる判断基準をお伝えします。

📌 この記事の構成

  1. 3つの分配パターンの違いを理解する
  2. 月間初診200件・再診600件のクリニックでシミュレーション
  3. 各パターンのメリット・デメリットと選び方
  4. 賃金改善計画書への記載ポイント

前提条件:この記事のシミュレーション設定

  • 年間見込収入:696,000円(初診17点・再診4点で計算済み)
  • スタッフ構成:看護師3名 + 医療事務2名(計5名)
  • 2026年改定後の新点数に対応

計算方法の詳細は別記事「ベースアップ評価料の計算方法」で解説しています。この記事では「どう配分するか」に集中します。

分配パターン①:均等配分(最もシンプル)

年間見込収入をスタッフ人数で単純に均等割りする方法です。最もシンプルで、スタッフ間の不公平感が生まれにくいのがメリット。

スタッフ職種勤務時間/週年間配分額月額換算
A常勤看護師40h139,200円11,600円
B常勤看護師40h139,200円11,600円
Cパート看護師24h139,200円11,600円
D常勤医療事務40h139,200円11,600円
Eパート医療事務16h139,200円11,600円

単純計算:696,000円 ÷ 5人 = 139,200円/人

✅ メリット

  • 計算が最も簡単(割るだけ)
  • スタッフ間の「なぜ差があるの?」という疑念が生まれない
  • 賃金改善計画書への記載も簡単

⚠️ デメリット

  • パート(週16h)と常勤(週40h)が同額になり、勤務時間の多いスタッフが不公平感を持つ可能性
  • 「自分は週4日働いているのに週2日の人と同じ」という不満が出やすい

分配パターン②:勤務時間按分(最も公平・おすすめ)

各スタッフの勤務時間に比例して配分する方法です。厚生労働省の通知でも「勤務時間按分が最も一般的」とされており、多くのクリニックで採用されています。

スタッフ職種週勤務時間按分比率年間配分額月額換算
A常勤看護師40h25.0%174,000円14,500円
B常勤看護師40h25.0%174,000円14,500円
Cパート看護師24h15.0%104,400円8,700円
D常勤医療事務40h25.0%174,000円14,500円
Eパート医療事務16h10.0%69,600円5,800円
合計100%696,000円58,000円

計算式:各スタッフの年間配分額 = 696,000円 ×(そのスタッフの週勤務時間 ÷ 総週勤務時間160h)

✅ メリット

  • 最も公平で、スタッフの納得感が高い
  • パート・アルバイトの勤務時間変動にも対応できる(月ごとに再計算)
  • 厚労省の通知でも「一般的な方法」として推奨

⚠️ デメリット

  • 勤務時間の変動があるパートの場合、月ごとに計算が必要(手間)
  • 職種間の格差を考慮しない(看護師も医療事務も一律の時間単価で按分)

分配パターン③:職種別配分(看護師手当として重点配分)

職種ごとに配分比率を変える方法です。たとえば「看護師には医療事務の1.2倍を配分する」といった判断を加えます。ベースアップ評価料が「処遇改善」を目的としていることから、より処遇改善が必要な職種に厚く配分する考え方です。

スタッフ職種週勤務時間加重係数年間配分額月額換算
A常勤看護師40h1.2208,800円17,400円
B常勤看護師40h1.2208,800円17,400円
Cパート看護師24h1.2125,280円10,440円
D常勤医療事務40h0.892,568円7,714円
Eパート医療事務16h0.860,552円5,046円
合計696,000円58,000円

✅ メリット

  • 職種ごとの処遇改善ニーズに合わせた配分が可能
  • 「看護師の離職防止に重点を置きたい」などの経営判断を反映しやすい

⚠️ デメリット

  • 加重係数の設定根拠を説明できないとスタッフの不満につながる
  • 職種間で「なぜ差があるのか」という説明責任が生じる

3パターンの比較

スタッフ勤務時間/週均等配分勤務時間按分職種別配分
A(常勤看護師 40h)40h139,200円174,000円208,800円
C(パート看護師 24h)24h139,200円104,400円125,280円
E(パート医療事務 16h)16h139,200円69,600円60,552円

常勤看護師(A)とパート医療事務(E)の差:

💡 どのパターンを選ぶべきか?

  • 公平性を最重視 → 勤務時間按分(パターン②)
  • とにかくシンプルに → 均等配分(パターン①)、ただしスタッフの納得確認が必要
  • 特定職種の処遇改善に重点 → 職種別配分(パターン③)

分配シミュレーションを自動化する

分配パターンを複数比較しようとすると、毎回エクセルで計算するのは手間です。特にパートスタッフの勤務時間が月ごとに変動する場合、都度の再計算が大きな負担になります。

Medical Attend のベースアップ評価料自動計算機能を使えば、

「分配パターンを3つ比較して、スタッフに提示したい」——そんな要望にも、複数のパターンを同時計算して比較表で見せることができます。

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