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クリニックの給与計算、どうする?SaaS vs アウトソース vs 社労士【料金比較2026】

⏱️ 約10分

「クリニックの給与計算、自分でやるのがだんだん大変になってきた。SaaSに移行すべき?それとも社労士に丸投げ?」——そんな迷いをお持ちのクリニック経営者・事務長の方へ。

この記事では、給与計算の3つの選択肢——SaaS(クラウド給与ソフト)アウトソース(BPO)社労士委託——を、実際の料金をもとに比較します。従業員5名・10名・20名の3パターンで年間コストを試算。最後にクリニックの規模別おすすめも示します。

📌 この記事でわかること

  1. 3つの選択肢の料金を同一条件で比較
  2. 5名・10名・20名の3パターン別の年間コスト
  3. クリニック規模別のおすすめ選び方

選択肢の全体像:何が違うのか

給与計算の方法は大きく3つに分かれます。

選択肢やること月額コスト目安(5名)手間
① SaaS自分でソフトを操作。データ入力→自動計算2,000〜5,000円中(月1〜2時間)
② アウトソース勤怠データを送るだけ。計算〜支給は先方3〜8万円小(月30分)
③ 社労士委託社労士が給与計算〜社会保険手続きまで担当2〜5万円小〜中(月30分〜1時間)

「手間をゼロにしたいから社労士」と決める前に、年間で数十万円の差がつくこともあります。自分のクリニックに最適な選択肢を見つけるのが、この記事の目的です。

① SaaS(クラウド給与ソフト)の料金

SaaSの最大のメリットは低コスト自動計算です。2026年7月時点で、主要3サービスの料金を実際に公式サイトで確認しました。

freee人事労務

基本料金0円 + 1ユーザーごとの従量課金。5名から利用可能。給与計算(固定時間制)は全プランに標準搭載されています(2026年7月時点の公式料金ページで確認)。

プラン5名の場合(月額・年払い)6名以降1名追加給与計算(固定時間制)
ミニマム2,000円/月+400円✅ 標準搭載
スターター3,000円/月+600円✅ 標準搭載
スタンダード(推奨)4,000円/月+800円✅ 標準搭載
アドバンス5,500円/月+1,100円✅ 標準搭載

出典:freee人事労務 料金プラン(2026年7月17日確認)

5名の場合、ミニマムプラン年払いで2,000円/月から給与計算が使えます。給与計算+勤怠管理も含めるならスタンダード(4,000円/月)をおすすめします。

※ +1,300円/IDは「運用代行」のオプション料金であり、給与計算機能そのものの追加料金ではありません。

マネーフォワード クラウド給与

3つのプランがあり、いずれも年払いと月払いを選択可能。初期費用は0円です。給与計算に必要な機能は全プランに含まれます。

プラン年払い(月額)月払い対象人数
ひとり法人プラン2,480円/月3,980円/月経営者1名
スモールビジネスプラン4,480円/月5,980円/月〜3名(固定)
ビジネスプラン6,480円/月7,980円/月4名以上(6名以降+300円/名)

出典:マネーフォワード クラウド給与 料金プラン(2026年7月17日確認)

クリニック5名の場合、ビジネスプラン年払いで6,480円/月。10名だと6,480 + 300×4 = 7,680円/月です。

弥生給与 Next

弥生給与 Next の料金は公式サイトの料金ページが個別公開されておらず、資料請求ベースでした。記事執筆時点では具体的な月額を確認できていません。

参考までに、弥生が2026年6月26日に公表したお知らせによると、エントリーライトプランの提供終了が発表されており、料金体系の見直しが行われている可能性があります。

出典:弥生株式会社 公式サイト(2026年7月17日確認、料金は要問い合わせ)

② アウトソース(給与計算BPO)の料金

給与計算業務を専門会社に委託する「BPO」サービスもあります。代表的なfreee BPaaSは、月額95,000円(50ID分含む)から。業務範囲によって変動します。

クリニック規模(5〜20名)では、アウトソースは料金的に割高になる傾向があります。

③ 社労士に委託する場合の料金相場

社労士に給与計算を委託する場合の料金は、月額2〜5万円が一般的です(社保手続き込みで+1〜2万円)。

ただし社労士報酬には決まった料金表がなく、事務所によって大きく異なります。以下は一般的な相場です。

業務範囲月額目安備考
給与計算のみ2〜3万円勤怠データはクリニック側で準備
給与計算 + 社会保険手続き3〜5万円入退社・社保・年末調整含む
給与計算 + 労務相談5〜8万円就業規則作成や労務指導含む

※ 社労士料金は各事務所に直接確認してください。上記は複数の社労士紹介サイトの情報を参考にした目安です。

年間コスト比較:5名・10名・20名の3パターン

それでは、実際にクリニックの規模別に年間コストを計算してみましょう。

パターン従業員5名従業員10名従業員20名
SaaS(マネーフォワード年払い)77,760円/年92,160円/年118,800円/年
SaaS(freee スタンダード年払い)48,000円/年96,000円/年192,000円/年
社労士委託(給与計算のみ)24〜36万円/年24〜36万円/年24〜36万円/年
社労士委託(社保手続き込み)36〜60万円/年36〜60万円/年36〜60万円/年
アウトソース(BPO)約114万円/年約114万円/年約114万円/年

💡 コストのポイント

  1. SaaSは人数が増えてもコスト上昇が緩やか。10名→20名でも+3万円/年程度
  2. 社労士委託は人数が少なくても一定の固定費がかかる。5名でも30万円前後/年
  3. アウトソースは圧倒的に高額。20名未満のクリニックには割に合わない

「手間」をコスト換算すると

給与計算を自前で行う場合の「手間」も無視できません。クリニックの事務長が月に給与計算に費やす時間を試算します。

業務Excel手作業SaaS利用SaaS+勤怠連携
勤怠データ集計月2〜3時間30分〜1時間自動(0分)
給与計算月1〜2時間10〜20分10〜20分
社会保険・税金計算月30分〜1時間自動自動
月次合計3.5〜6時間40分〜1.5時間10〜20分
年間換算(時価2,000円)8.4〜14.4万円1.6〜3.6万円0.4〜0.8万円

時価(事務長の時間単価)を2,000円とすると、SaaS導入で年間7〜11万円の「見えないコスト削減」になる計算です。

クリニック規模別おすすめ

✅ 従業員5名以下の小規模クリニック

おすすめ:SaaS(マネーフォワード クラウド給与 スモールビジネスプラン)

年間5〜8万円で給与計算が完了。社労士委託(24〜36万円)と比較すると、年間20万円以上のコスト差がつきます。勤怠管理と連携すれば手間も最小限に。

✅ 従業員10名程度の中規模クリニック

おすすめ:SaaS(マネーフォワード or freee)

10名でもSaaSの年間コストは10〜20万円以内。社労士委託の半額以下です。パートスタッフが多いクリニックは、勤怠連携ありのSaaSが特に有効です。

✅ 従業員20名以上の大規模クリニック

選択肢が分かれる

SaaSが最も安いのは変わりませんが、社保手続きや労務相談の頻度が増える場合は、社労士との併用も検討する価値があります。「SaaSで計算+社労士が確認」のハイブリッドが現実的です。

まとめ:結局、何を選べばいいのか

📋 判断フロー

  1. 従業員20名以下で、自分たちである程度操作できる → SaaS一択。年間10〜20万円で済む
  2. 社保手続きの頻度が多い(入退社が月1回以上) → SaaS + 社労士(社保手続きのみ委託)が現実的
  3. 「給与計算の手間を完全になくしたい」 → 社労士委託(24〜60万円/年)。ただしコストはSaaSの2〜5倍
  4. 従業員50名以上 → アウトソースも検討範囲。10万円/月程度のコスト対効果の検討を

給与計算の選択肢は、

まずはSaaSを1ヶ月試して、手間とコストのバランスを実感してみるのがおすすめです。

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