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クリニックに薬局を併設する判断 — メリット・デメリットと確認すべきこと

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クリニック開業の計画では、院内で調剤を行うか、院外処方とするか、薬局を併設するかという選択があります。薬局を同一建物や敷地内に併設すると、患者の動線が短くなる一方、薬局の運営には薬剤師の確保や調剤業務の体制が必要です。

この記事では、薬局併設のメリット・デメリットと、検討する際に確認したいポイントを整理します。

薬局併設の形態

薬局の併設には、大きく分けて次のような形態があります。

どの形態にするかは、患者の利便性、経営方針、物件の条件、薬剤師の確保状況などによって変わります。

併設するメリット

薬局を併設する場合のメリットは、主に次のとおりです。

特に、通院回数の多い診療科目では、患者の「移動の負担」を減らすことが継続的な来院につながりやすくなります。

併設する場合のデメリット・注意点

一方で、併設には次のような注意点もあります。

押さえておきたいこと

同一建物内・敷地内薬局の調剤報酬(調剤基本料など)の取扱いは、診療報酬改定などで見直しが行われています。最新の点数や運用は、厚生労働省の告示・通知で確認するのが確実です。

患者にとっての利便性と、薬局運営の採算性は、一致するとは限りません。開業計画の中で、患者数と処方せん数の見込みを立てたうえで判断することが大切です。

検討する際に確認したいポイント

検討は、開業費用と開業後の収支計画に組み込んだうえで行うのがおすすめです。薬局運営を切り離して考えると、収支の見通しがずれることがあります。

併設を決めるまでの検討の流れ

薬局併設の判断は、次の順で検討すると整理しやすくなります。

検討の結果、開業当初は併設せず、近隣の薬局と連携して始め、患者数が安定してから併設を検討する進め方もあります。薬局の運営は、調剤業務に加えて在庫管理や薬剤の保管・監査への対応など、専門の業務が発生するため、体制が整うまでは無理に併設しない判断も選択肢です。

開業後に併設を検討する場合も、調剤報酬や規制の最新状況を確認し、収支の見込みを立ててから判断するのがおすすめです。

併設薬局の運営の現実

併設薬局の運営は、調剤業務だけではありません。薬剤の在庫管理と期限管理、麻薬・向精神薬などの保管と帳簿、調剤過誤防止のためのダブルチェック、保険薬局としての掲示・管理体制など、薬局としての義務を果たす必要があります。

薬剤師が一人体制で回す場合、休憩や休日、急な欠勤への対応が難しくなります。開業当初から薬剤師を複数名確保できるか、または薬局運営を法人(ドラッグストア・調剤薬局チェーン)に委ねるかを、現実的な人員計画とあわせて検討しましょう。

薬局の運営体制は、クリニックの診療体制とは別に設計が必要です。併設の判断は、収支だけでなく、この運営負担を担えるかという視点も含めて行うと、開業後のトラブルを減らせます。

併設しない場合は、地域の薬局との連携を開業前に確認しておきましょう。処方せんの応需が可能か、夜間・休日の対応があるか、電子処方せんへの対応状況なども、患者の利便性に関わる確認事項です。開業後の患者案内をスムーズにするため、連携先の薬局とは事前に情報を共有しておくことをおすすめします。

薬局併設の検討は、開業計画の初期段階で始めるのがおすすめです。物件選びの時点で調剤室の面積や薬剤師の勤務動線を考慮する必要があるため、開業費用の見積もりとあわせて、併設の有無と形態を整理しておきましょう。

まとめ

薬局の併設は、患者の利便性と経営面の両方に影響する判断です。メリット・デメリットを整理し、患者数と処方せん数の見込み、薬剤師の確保、調剤報酬の最新状況を確認したうえで決めましょう。

開業全体の計画との整合性が重要です。開業の流れをまとめた完全ガイドも参考に、段階を追って準備を進めてください。開業準備の現状を確認したい場合は、無料の開業コンサル診断も利用できます。

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